2008年3月11日(火) 精密検査 6

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2008年3月11日(火) 精密検査 6

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明日への一歩 - 告知

<食道がん>と宣告されました。

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<がん>と宣告されて、病気への不安もさることながら、今後自分がどんな状況に置かれるのか不安を感じました。

<食道がん>の情報や病院、治療法の選択をするにも、専門書以外にインターネット上で公開されている同じ病気の方の闘病記が大変参考になりました。

私も、文章を書くことで、自分の置かれた状況を客観的に観察し、冷静に闘病していこうと思います。


2008年3月11日(火) 精密検査 6


精密検査のため、国立がんセンター東病院へ。

生検があるということなので、今日も夫が付き添ってくれる。
首都高の一部区間、柏ICで混雑していたものの、検査時刻の15分前に予定通り到着。

昨晩8時からの絶食も、特に空腹を感じることなく、陽気も春らしく、今日は気分がいい。ここのところ、気分の波があったので、気分良くいられるだけで、幸せを感じる。

昨日は、体調がすぐれず、会社を欠勤。
今週は、2日もお休みせざるをえないから、休んでいる場合じゃないのだけど、気分の落ち込みもあり、ずっと寝て過ごしていた。
何かしなくては思いはあったものの、先週ひとまず仕事の区切りをむかえ、なんとなく仕事より体調管理を優先する気分になってきていた。

というか、一区切りして、緊張感を保っていた気持ちに空洞が出来たというのが正しいかもしれない。
仕事を続けること、何かの役割を担っているということが、私にとっては生きる張りを与えてくれていると改めて感じる。

ともかく今は無理をせず、睡眠を取る。眠くなったら横になり、友人のブログで元気をもらい、TVを眺めていたら、夕方には体調も気分も復活してきた。

<がん>と告知されてから、何度となく、不安になったり、逆に頑張るぞと思ったり、気分の周期があったけれど、なかなか治療が始まらないことで不安が募って、気分が落ち込むことが多くなっていた。
自分が何で気分を上げられるか発見できていないので、自然に気分良く過ごせる今日のような日は貴重な1日だ。

検査は、まず胸部と腹部のCT検査から。
金属物は駄目ということで、上半身を検査服に着替える。
検査服に着替えた途端、なんだか惨めな気分になって落ち込んだ。

検査医から、喘息とアトピーの状況について尋ねられたものの、慈恵医大病院と違って、今回は造影剤を使って検査すると言われる。
確かに最近症状が出ることはないけど、病院によってここまで対応が違うとのかと思った。

注射針を指して、造影剤のチューブを握ったまま、CT検査へ。
チューブを手に持ったまま、両腕を上げるよう指示されたので、注射針の部分が引きつって痛い。

アナウンスに従って呼吸を吸ったり、止めたりしながら何回か撮影した後、造影剤を注射。
「体が熱くなりますが、大丈夫ですよ」と言われた直後に、上半身が急激に熱くなるのを感じた。
不安を感じながら、さっきと同様に撮影をして、CT検査は終了。
体の火照りは、検査終了と同時に無くなっていた。

CT検査後は、2Fに移動し、内視鏡検査へ。
まずは、おなかの泡を消す薬剤を服用。4度目で慣れたとは言え、この薬はまずい。気分は更に落ち込むが、夫が横に居て慰めてくれたので、なんとか検査に挑む気力を保った。

しばらくすると、検査室に呼ばれた。
慈恵医大と違って、まずは喉の麻酔だけで検査を始めると言われる。
「苦しいようだったら麻酔で眠ってもらうようにしますから」と言われたものの、不安が募る。



ともかく目をつぶって、胃カメラが一番苦しい部分を通るのをじっと待った。
何度も「肩の力を抜いてください」と言われ、「目を開けておいてください」と指示されたので目を開けて遠くの検査器を眺めていたら、不思議なことに胃カメラの違和感がちょっと薄らいだ。

眠っていないせいで、検査医や看護士の会話はすべて耳に入ってくる。
医療用語は分からないものの、「すごくキレイだ」とか、「食道の入り口になんか(腫瘍は?)ないな」という会話が聞こえてきて、苦しいものの、なんだか嬉しくなった。もっと知識があったら、自分が置かれた状況がもっと分かるのに。自分の状況が把握できないというのは、とても辛い。ちょっとした言葉で一喜一憂してしまう。

喉の麻酔だけで受けた人間ドックの胃カメラ検査の時は、何度ももどして苦しかったけど、今回はほとんどもどすことはなかった。
胃の検査時の圧力、生検時にはかなり苦しくて涙が出たけど、麻酔をすることなく検査は終了。

検査が終わって立ち上がると、検査医から「煙草は吸わないですか」「アルコールは飲みますか」と、これまで何度となく聞かれた質問をされた。<食道がん>は危険因子との相関関係が強いのだろう。この年齢で、しかも女性で<食道がん>に侵されるというのは相当珍しいようだ。
危険因子だけで、<がん>の発症が決まるのだったら、どんなに良かっただろう。

検査室を出ようとした時、検査医や看護師がびっくりしたように私の首元を見ていた。
自分では分からなかったのだが、首周りに発疹が出ていたようだ。
すぐさま腹部や背中を確認されたが、首以外の発疹はなかった。「痒くないですか」とも聞かれたけど、本人の自覚症状は全くなかった。

1時間程ベットで安静が必要ということで、ベットに横になっていたが、その間も検査医や看護師がひっきりなしに状態を観察しに来た。
造影剤の影響か、内視鏡で使ったヨード染色の影響かは分からないということだった。

喉の麻酔しかしていなかったので、安静にしていてもちっとも眠くならなかった。ただ、喉が痛い。喉の奥の粘膜同士が引っ付いて、つばを飲み込む度に剥がされる感じだった。
胃カメラを約30分ぐらい、しかも生検もしてるのだから仕方がないが、やっぱり辛い。

私の様子を見て、夫は予定を変更して、私を自宅に下ろしてから、仕事に向かった。
痛みがあったので、極力そばに夫がいてくれたのは、心強く嬉しかった。
こんなに夫に甘えてばかりじゃいけないと思うものの、二人で居られると不安を感じなくて済む。

喉の痛みは夜になっても消えなかった。
痛みは消えなかったが、それでも昼食も夕食も頑張って食べた。
食べること、寝ること、まずこの2つをきちんと取り、体調、気力を維持することが今の一番の課題になっている。