2008年3月19日(水) 申請

明日への一歩 - 告知

<食道がん>と宣告されました。

IMG_7477.JPG
<がん>と宣告されて、病気への不安もさることながら、今後自分がどんな状況に置かれるのか不安を感じました。

<食道がん>の情報や病院、治療法の選択をするにも、専門書以外にインターネット上で公開されている同じ病気の方の闘病記が大変参考になりました。

私も、文章を書くことで、自分の置かれた状況を客観的に観察し、冷静に闘病していこうと思います。


2008年3月19日(水) 申請


出社後、所属長と上長に報告。

上長には<がん>と告知された日に報告した後、状況報告はしていたけれど、所属長に報告するのは今日が始めて。
(上長から報告されていたかもしれないけど)所属長はびっくりしたように私の報告を聞いていた。
入院や手術、自宅療養について報告した。

たぶん何を話したらいいか考えあぐねたのだろう、自分の身内の体験から「アガリクスとか効いたみたいだよ。高いけど、試してみたら」と言われた。
いわゆる民間療法とかサプリメントを全く試す気はなかったけれど、アドバイスはありがたく頂戴する。

「このままIRに所属させて頂けるならば」と前置きして、退院後、医師から復帰が許可される間、自宅で復帰の準備ができるようにお願いする。IRとして復帰できるのであれば、四半期決算の内容はフォローしておかなければならないと思っていた。
「ゆっくり休んで」と言われたが、許可を頂いた。

復帰の時期については、今の段階では半年が目安と医師から言われているが、株主総会の準備は無理でも、次の次の決算までには復帰を目標にしたいと伝えた。
「復帰の時期は体調次第でいい」と言われたけど、目標がなければ頑張れないと思うから、自分の中での目標にしようと思った。

上長からは「IRで復帰を待ってるからね」と言ってもらったが、自分の中ではいろんなケースを覚悟しておこうと思っていた。
組織は不変ではないし、自分の状態がどうなるかも分からない。あくまで社会復帰が目標だけど、自分の思い通りにならないと思っていたほうが、がっかりせずに済む。あとは優しい言葉を掛けてくれた上司の期待に応えられるよう頑張るだけだ。



報告後は、入院のための準備をした。
引継ぎもやらなくてはいけないが、まずは必要な申請を行うことにする。

健康保険には、高額療養費制度があるけど、昨年4月から70歳未満でも、事前申請で窓口精算時の自己負担が限度金額になる制度変更があったらしい。
健康保険組合に確認して「健康保険限度額適用認定書」の申請書を記載する。これがなければ、退院時に一旦全額精算して、4ヵ月後に差額を支給されるまで待たなければならない。
これまでも後日一定の金額を超えた部分が払い戻されていたとはいえ、一旦自己負担しなければならないのは、家計への負担は大きい。
<がん>との闘いは、金銭的にも体力勝負である。

それ以外には、人事と休職についての相談をする。
欠勤や休職の扱い、その間の給与、そして休職のための申請書類などを確認。病気には診断書がつきものだが、保険申請や休職など診断書が何通も必要なことを実感する。

引継ぎは同僚に病気のことを伝えてからとして、準備だけ進めることにする。報告したとき「部内にはどうするか」と聞かれたけど、病名を公表することに抵抗はなかった。どうせ迷惑をかけるのだ。知っておいてもらった方が、コミュニケーションは取りやすいと思った。

<がん>の本を読んでいると、<がん>が伝染するとか、信じられない差別意識があることを知った。これだけ国民病になっているのに、正直呆れてしまう。病気への恐怖心は分かるけれど、伝染するという認識は全くなかったので衝撃だった。こういう誤解もあるようだし、人によって捕らえ方が違うから、伝えたことによって不愉快な思いをするかもしれないけど、それでも隠すのは変だと思った。