2008年3月31日(月) 入院1日目

明日への一歩 - 入院

<食道がん>と宣告されました。

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精密検査、転院を経て、現在<がん>治療のため入院中です。
<がん>と宣告されて、病気への不安もさることながら、今後自分がどんな状況に置かれるのかが不安を感じました。

治療方針を決断し入院したものの、今度は入院生活の不安を感じます。
そんな時も、専門書以外にインターネット上で公開されている同じ病気の方の闘病記が大変参考になりました。

私も、文章を書くことで、自分の置かれた状況を客観的に観察し、冷静に闘病していこうと思います。


2008年3月31日(月) 入院1日目


今日から、国立がんセンター東病院に入院。

朝からあいにくの雨。自宅を出るときは特にひどく、バケツをひっくり返したような大雨。雨に加えて、事故渋滞で、入院予定時刻を1時間以上オーバーし、12時過ぎにようやく病院に到着。

受付を済ませ、病棟に上がると、すぐ個室に案内された。
個室の中で一番グレードが低い部屋だけど、思っていたより広い。
トイレと洗面台は、室内に完備されていた。

誰が入院にこんなに荷物持っていくの、と夫が呆れた荷物の山は、何の問題もなく、部屋のロッカーに収納することできた。

すぐさま、PCを立ち上げ、通信カードの接続を確認。さくさくとは行かないけれど、問題なくつながった。
次に、検査で病室を空ける場合に備え購入した、テレビ録画用のワンセグUSBモジュールの電波状況を確認。
さすが、周りに高い建物がないせいか、問題なく視聴できた。
そして、iPodとスピーカーをセット。これで、要塞化完了。

個室のおかげで、テレビ、音楽もヘッドフォンなしで楽しめるし、インターネットも気兼ねなく出来る。
痛くない出費じゃないけど、なるべく自宅と同じ環境を作って、頑張ろうと思う。

セッティングが終わったころ、看護師がやってきて、血圧、脈、採血と、テキパキと進める。病棟の説明をしてもらいながら、病棟の様子を観察すると、やはり私より年上の方々ばかり。男性の比率も高い。

レントゲン撮影を終え、夫と一緒に9階の食堂でお昼を食べる。
正直美味しいとは言えないけれど、普通に食べれるだけで満足。眺望は自慢するだけあって、近くの柏の葉公園の桜も見えて、気分転換するには十分だった。

昼食から戻ると、今度は明日から退院までの検査や食事、入浴などの説明がある。手術前日からは絶食(21時からは絶飲食)。手術当日から3日間はICU。4日目辺りまでは「痛みは我慢せず」という記述があるから、先ずはここを乗り切る必要がありそう。

驚くのは、手術翌日から歩行を開始するらしいこと。しかも、主治医はスパルタらしく「相当歩かされます」と看護師の弁。
辛いかもしれないけど、それぐらいの方が早く良くなるはずと思う。
手術して痛くないはずがないし、痛み止めをちゃんと処方してもらって、痛みに負けずに頑張ろうと思う。目安は4日間だと思えば、頑張れる気がする。

その後、主治医が顔を出す。
決まっていなかった手術の詳細説明を明日にすることになった。
明日も来るという夫に「手術前より、手術後の方が大変なので、手術後の付き添いをお願いしたいと思っているのですが」と、さりげなく夫の仕事を心配していた。

夫としては、母が入院中付き添ってくれる予定なので、付き添いは母に任せ、手術の話などは自分で聞いておきたいと思ってくれているようだった。
確かに一番苦しい状態の時こそ、夫にそばに居て欲しい。医師の言葉を聞いて、来週も夫にそばに居て欲しいと思ったけれど、これ以上はお願いできないので我慢しようと思った。



夫は、ラッキーなことに今は1年の中で一番時間に余裕がある時期だった。しかも、少し偉くなったことで担当者としてやらべき仕事が減っていたのも大きい。上司の理解もあり、サポートしてくれる同僚もいて、お休みを取らせてくれているけど、これ以上お休みしていたら、夫が職場に居づらくなるだろう。

主治医から「今日は何もすることがないから、桜でも見に行ったら」と許可をもらったので、早速夫と柏の葉公園に向かった。桜もキレイだし、何より人が少なくて、持参したKiss X2でゆっくり撮影することが出来た。

散歩から戻って、今度は売店で買い物。
入院案内に記載されている以外にも必要なものがあるらしい。
ICUに入っている間に必要な浴衣 x3や、呼吸訓練に使うトリフローⅡなどを購入。浴衣も器具もなかなかの値段。「病室には高額な現金は持ってこないで」と案内に記載されていたのに、想像以上の出費。出来れば始めに伝えておいて欲しかったなと思う。

そうこうしていると、すぐ夕食。
今日は普通食なので、ご飯とおかずがやってきた。まずまず。

夫とのんびりさっき撮った写真を眺めていたら、今度は麻酔科の医師がやってきて、麻酔の説明や問診。麻酔の説明は、基本的にはリスクの説明なので不安になる内容。ただ、思ったより不安にはならず、気が滅入っただけだった。

そうこうしていると、もう19時を回っていた。
夫は自分からは「帰る」とは言い出さなかった。
ずっと一緒に居て欲しかったけど、これ以上は引き止めてはいけない。
ようやくバイバイする。

出口で夫の姿が見えなくなると、涙がこぼれた。
理由はよく分からなかった。しかし、これは一瞬。
涙をそのままにすれば、涙を助長するだけ。何も不安になる必要はない。自分を信じるだけだという思いが、私を普通にさせてくれた。

しかも、あまり涙を流している時間がないというのも事実。
一人で病室に居ると、3人の医師団の内、顔を見ていなかった医師が血液を採取しにきたり、看護師が様子を確認に来たり、思ったより人の出入りがあり、ゆっくり物思いに耽る時間はなかった。

メモ
今日の体重: 47.1kg
今日の体温: 37.0℃

何故だか分からないけど、微熱気味。やっぱり緊張しているのだろうか。
体重はかなり減ってしまうということだから、記録していこうと思う。