2008年4月17日(木) 手術後13日目

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2008年4月17日(木) 手術後13日目

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明日への一歩 - 入院

<食道がん>と宣告されました。

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精密検査、転院を経て、現在<がん>治療のため入院中です。
<がん>と宣告されて、病気への不安もさることながら、今後自分がどんな状況に置かれるのかが不安を感じました。

治療方針を決断し入院したものの、今度は入院生活の不安を感じます。
そんな時も、専門書以外にインターネット上で公開されている同じ病気の方の闘病記が大変参考になりました。

私も、文章を書くことで、自分の置かれた状況を客観的に観察し、冷静に闘病していこうと思います。


2008年4月17日(木) 手術後13日目


昨夜は、痛み止めと処方してもらった咳止めを飲み就寝。眠りは浅かったものの6時間は眠ることが出来た。ここ数日のことを考えると大きな改善。

咳が出るので、ベットは少しリクライニングさせる工夫をした。この方が咳が出にくくなるようだし、呼吸が浅い分、楽に寝ていられる。自宅のベットはリクライニングはしないから、退院後はいかに眠りを確保するか課題になるだろうなと思う。ともかく、咳と痛みが引かないと、ちゃんと眠れるようにならないと実感する。

朝食後、いつもより遅めに母が顔を出す。
平日、毎日病院通いをしてくれた母も今日で付き添い終了。
自宅から病院が遠いため、ウィークリーマンションを借りて、付き添ってくれていた。

入院が決まった時、完全看護だし、家族の負担を考えると平日の付き添うは必要ないと思っていた。しかし、一番辛い時期にそばで見守ってくれ、回復期には一緒に散歩をしてくれた。母が居なければ、回復をここまで実感できなかったと思う。

午前中、急遽、左胸に溜まった胸水を抜くことになった。
朝の回診で、医師に咳が原因で眠りが浅いことを伝えたら、検討してくれたらしい。手術後は空咳が出る場合があるらしいけど、私の場合深呼吸をして大きな咳が出るので、胸水を抜くという判断になった。抜いてみると、胸に300ml超の水が溜まっていたらしい。深呼吸すると、確かに楽になっている。これで、ようやく眠れるようになるかもしれないと思うと、とても嬉しい。

しかし、この胸水を抜いたことで、手術後の合併症で乳糜胸(にゅうびきょう)の可能性が高いことが分かる。症状は軽いようだけど、脂肪を取ると胸水が溜まりやすくなることから、新たな食事制限が加わることになった。当面、乳製品は駄目で、脂肪は1日10gまで。これはなかなか難しい条件。献立作成は難しそうだ。

昼食後、雨が降り出す前に、散歩へ行く。今日も行き先は、柏の葉公園。早く歩くことより、歩く距離を伸ばすことが大切らしいので、公園をぐるっと1周するコース。しかし、胸水を抜いたせいか、出発する前からバテバテで、今日の散歩は40分で終了。悲しいぐらい、体の適応力が落ちているのを実感する。



散歩の後は、病院で最後の入浴。
昨日、始めて自分の手術痕を鏡で見たのだけれど、今日はもう少し念入りに確認してみる。

傷口は、のど、お腹、胸から背中の3箇所。
一番人の目につきやすい、のどの傷は執刀医が美容面を考慮して、極力小さな傷にしてくれていた。あとは、本人の体質次第で傷痕が目立つか、目立たないかだ。
お腹の傷は胸の下辺りからおへそまで縦に。
この2つの傷は、これまでも目に入っていたけど、胸の下から背中に掛けての手術痕は、振り返る動作がなかなか出来なかったので、これまでゆっくり見れなかった。
右胸の下から背中までかなり大きな傷になっている。

これだけの切除をして、輸血をすることもなく、通常8時間近く掛かると言われる<食道がん>の手術を4時間半で執刀してしまうというのは、大変なことだと感じる。まだ、痛みは癒えないけど、これだけの手術をやり終えてもらったことを考えれば、痛みが引く思いがする。

夕方、主治医が同居の家族との面談をするということで、夫が職場から駆けつけてくれた。
主治医の話は、とにかく「きちんと食事を取ること」「体を動かすこと」に尽きた。外来が始まると、7割の患者が自宅療養に失敗しているらしい。確かに食事を取るのも難しく、だるさから体を動かさなくなるという悪循環になるのは、想像に難くない。「私もその7割になると思う」という主治医の言葉。負けないぞって思う。でも、一人じゃくじけそうだから、家族にサポートしてもらおうと思う。

病理解剖の結果、リンパへの転移はなく、<がん>の種類が特殊系だったものの抗がん剤投与の補助治療は必要ないと思うという判断となったのは嬉しい知らせ。

いよいよ明日、退院です。